アウトドアで活躍する浄水器選び!携帯型浄水器の種類と選び方のポイントを解説

アウトドアにおいて、安全な飲料水を確保するのはなかなか難しいものです。飲料水のペットボトルを持参するにも、重くかさばるため、活動内容によっては難しいこともあるでしょう。川や沢の水は、見た目は澄んでいてきれいでも、細菌や原虫が含まれている恐れがあって、直接飲むのは危険です。そのようなアウトドアシーンに携帯できる浄水器があれば、登山やキャンプ、釣りなど幅広い場面で役に立ちます。そこでこの記事では、携帯型浄水器の種類やアウトドア用として選ぶ際のポイントまで、詳しく解説していきます。
1.浄水器とは?アウトドアで使える浄水器もある?
そもそも「浄水器」とはどのような役割を果たすものなのでしょうか。浄水器といえば家庭用の機器というイメージがあるものの、アウトドアで使える浄水器もあるのでしょうか。
1-1.浄水器が担う基本的な役割とは?
浄水器は、水の中に含まれる不純物や微生物を取り除いて、安心して飲める状態に整える機器です。家庭ではおもに、水道水に含まれる塩素やカルキ臭を軽減させたり、味をまろやかにしたりする目的で使われます。
1-2.アウトドアにおける浄水器の役割とは?
自然の水源には、水道水とは違って最近や原虫が存在していて、見た目には透明できれいでも、安全だとは限りません。そのためアウトドアで飲料水を確保するには、自然の水をそのまま飲まず、浄水器を使って微生物や原虫、異物などを取り除く必要があります。この役割を果たすのが、浄水器です。携帯型浄水器を使えば、安心して自然の水源を利用できるのです。
1-3.アウトドアで使える浄水器の特徴は?
一般的に浄水器というと、家庭の蛇口に取り付けるものを思い浮かべる人が多いでしょう。ところが家庭内での使用を前提にした浄水器だけでなく、持ち運べる携帯型浄水器も存在するのです。
携帯型浄水器は、持ち運びやすさと実用性を両立している点が特徴です。軽量な素材で作られたモデルが多く、荷物に入れてもかさばりにくい仕様になっています。また、フィルターの性能によって除去できるものは違いがあるものの、細菌や原虫に対応しているタイプが一般的です。
自然の水源は、場所や天候によって水質が大きく変わるため、アウトドアに適した浄水器は、目詰まりしにくい構造が採用されていることが多々あります。泥や砂が混ざった水でフィルターに負担をかけないように、逆流洗浄できるタイプや、メンテナンスしやすい設計のものが便利です。
2.アウトドアで浄水器は活躍する?
浄水器の中には、アウトドアでも活用できる携帯型のものもあることがわかりましたが、携帯型浄水器はアウトドアシーンで具体的にどのように役立つのでしょうか。
2-1.山歩きやトレッキングで水が不足した時
山歩きやトレッキングでは、こまめな水分補給が欠かせません。しかし、気温や体調によっては予想以上の飲料水が必要になることもあるため、持参した水だけでは足りなくなることも多々あります。それでも山中の沢や水源の水をそのまま飲むのに抵抗のある人は、少なくありません。衛生面でも、細菌やウィルスなどが含まれていて危険です。そのような時に浄水器があれば、汲んだ水をその場で飲める状態にできるのです。荷物の軽量化にもつながるため、長距離を歩く人にとっても、大きな安心材料になることでしょう。
2-2.キャンプ場で飲料水を確保したい時
キャンプでは、飲料水はもちろん、調理や洗い物でも多くの水を使うため、持ち込んだものだけでは足りなくなることがあります。また、キャンプ場によっては水場が遠かったり、水道が整備されていなかったりすることも、少なくありません。浄水器があれば、近くの川や池の水も飲料水に変えられて、水の確保が容易になります。とくに長期間滞在するキャンプでは、浄水器の存在が快適さを左右します。
2-3.ブッシュクラストや釣りで自然の水を使う時
自然の中で最低限の道具で生活するブッシュクラフトでは、水の確保も現地で行うケースが多くなります。川や湧水をそのまま使うには不安が残る人も、浄水器があれば安心な水が確保できます。
また、源流釣りや渓流釣りなど、長時間水辺に滞在する釣りにおいても、水分補給は欠かせません。携帯型の浄水器があれば、持参した飲料が不足した場合にも、釣りを中断しないで済みます。
2-4.車中泊やアウトドア旅行で水が手に入りにくい時
車で移動しながら旅をする車中泊では、水場が見つかりにくいケースもあります。ペットボトル飲料を買うにはコストがかかり、かさばるため置き場にも困ります。浄水器があれば、必要に応じて飲料水を確保可能です。
また、旅先によっては、水道水の味や臭いが気になることも少なくありません。浄水器を通せば、慣れない土地の水でも一定の水質に整えられ、旅のストレスが軽減します。
2-5.災害時の備えとして活用したい時
浄水器はアウトドアだけでなく、防災用品としても注目を集めています。浄水器を用意しておけば、いざという時の大きな助けになることでしょう。アウトドア目的で購入した浄水器が、そのまま災害時の安心にもつながります。
3.アウトドアで活躍する!携帯型浄水器の種類と特徴
アウトドアで活躍する携帯型浄水器にも、いくつかタイプがあります。ここでは、携帯型浄水器の種類とそれぞれの特徴を紹介していきます。
3-1.ストロー型(直接給水タイプ)
ストロー型は、水源に直接差し込んでストローと同様に吸うだけで水をろ過できる、シンプルな構造の携帯型浄水器です。非常に軽量でコンパクトなので、登山やトレッキングなど荷物を最小限にできます。中空糸膜フィルターを使用しているものが多く、細菌や原虫も除去できます。
アウトドアシーンにおいても、川や沢の水をそのまま直接飲めるので、休憩時や行動中の水分補給に便利です。必要な分だけ飲めるので、余計な水を持ち運ぶ必要もなく、荷物を軽くできます。ただしろ過できる量には限りがあり、一度に多くの水を必要とする場合や、複数人で使いたい場合には不向きです。
3-2.ボトル一体型(ボトル式)
ボトル型の携帯浄水器は、ボトルと浄水器が一体になったタイプで、汲んだ水をその場でろ過しつつ運べます。容量が大きく、家族やグループでのキャンプ、長時間の滞在にも向いています。フィルター性能によっては化学物質や臭いも軽減できるため、味の改善も期待できるでしょう。
ボトル型はろ過機能とともに、水をためておく機能がある点がメリットです。飲料水としてそのまま使え、キャンプやピクニックで非常に便利です。ただしストロー型より重量があるため、長距離の移動や登山ではやや負担になってしまうこともあります。
3-3.ポンプ型(手動ポンプ式)
ポンプ型は、手動で圧力をかけて水をろ過する方式の携帯浄水器です。一度に大量の水をろ過できるため、拠点キャンプや複数人でのアウトドアシーンに向いています。ポンプを押すことでろ過するため、ろ過スピードは速く、使用感としては自分で水を押し出して飲む感覚です。
耐久性の面では、可動部があるため衝撃に弱い側面があります。使用後のメンテナンスや持ち運び方の工夫が必要でしょう。ポンプ式は重量があるため、リュックやカバンの底に入れれば安定します。
3-4.重力式(吊り下げ型)
重力式は、汲んだ水をバッグに入れて吊るし、自然の重力を利用してろ過する携帯浄水器です。キャンプでの拠点作業や調理用水に最適です。ろ過スピードはそれほど速くないものの、一度にろ過できる量が多く、複数人での利用にも向いています。使用後はフィルターやバッグをしっかり乾かすことで、長期間使用できます。
4.アウトドアシーンにおける浄水器選びのポイントとは?
携帯型浄水器にはおもにストロー型・ボトル一体型・ポンプ型・重力式がありますが、どれを選んだらいいのか迷ってしまうものです。ここからは、アウトドアシーンにおける浄水器選びのポイントを解説していきます。
4-1.「除去性能」を確認す
アウトドアで利用する浄水器の場合、自然水源のリスクを踏まえて、どの種類の微生物を除去できるかを必ず確認して選ぶ必要があります。多くの携帯浄水器は、細菌や原虫(クリプトスポリジウム、ジアルジアなど)に対応しているものの、ウィルスまで完全に除去できるモデルは限られています。活動する地域や水源の状態などによって必要な除去性能レベルは異なるので、事前に情報収集した上で選ぶといいでしょう。
4-2.アウトドアでは「メンテナンスのしやすさ」が命
自然の水は水道水と比較して泥や砂、微粒子などが多く含まれているので、目詰まりしやすくなります。そのためアウトドア用の浄水器を選ぶ際には、メンテナンス性の高さが重要なポイントです。とくに逆流洗浄(バックフラシュ)が簡単にできるタイプは、長時間の使用でも安定したろ過能力を維持しやすいため、人気です。カビや雑菌の繁殖を防ぐには、使用後にフィルターをしっかり乾燥させる必要があります。アウトドアシーンでの管理がしやすいかどうかも、携帯浄水器選びの判断材料になります。
4-3.アウトドアシーンによって求める「携帯性と重量」は変わる
どのようなアウトドアシーンで携帯浄水器を使いたいかによって、最適な浄水器の携帯性・重量は大きく異なります。軽量化を最優先したい登山やバックパッキングなら、ストロー型やボトル型の計量モデルが使いやすく、荷物の負担にもなりません。一方でファミリーキャンプや長期滞在型のアウトドアなら、複数人の飲料水を効率よく確保できるポンプ式や重力式の大容量タイプが便利です。用途や活動日数に合わせて、重量とろ過量のバランスを見極めるようにしましょう。
4-4.次回のアウトドアに備えた「保管方法」
浄水器は使用後のケアを怠ってしまうと、次回の使用時に十分な性能を発揮できない恐れがあります。とくにフィルター内部に湿気が残っていると、カビや雑菌が繁殖する原因になってしまいます。直射日光に当てて高温にさらして乾燥させると劣化が早まるので、使用後は風通しのよい場所で完全に乾かすのが理想です。長期間使わない場合はフィルターを取り外して、付属ケースや密閉容器に入れて保管すれば、次回使用する際にも安心して使い続けられるでしょう。
アウトドア用の携帯浄水器を購入する際には、フィルターなど分解してそれぞれ洗浄・乾燥して保管できるものがおすすめです。
5.まとめ
携帯型浄水器は、登山やキャンプ、車中泊など幅広いアウトドアシーンで、水の安全性を確保してくれる心強く便利なアイテムです。種類によって特徴や向いている使い方が異なるほか、使う場所や人数によって最適なモデルも変わります。除去性能やメンテナンス性、携帯性といったポイントをもとに選ぶことで、アウトドアがより快適で安心できるものになるでしょう。自然の中で安全な水を確保できるというメリットは、防災への備えにもつながります。
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