浄水器の取り付けは自分でできる?種類別の手順と工事費の相場

「浄水器を買いたいけれど、自分で取り付けられるか不安」 「業者に頼むと高そうだし、どうしよう」
これから浄水器を導入しようと考えている方にとって、取り付けのハードルは意外と高いものです。結論から言うと、選ぶ浄水器の種類によって「自分でやるべきか」「プロに頼むべきか」が決まります。
スーパーなどで売っている「蛇口直結型」なら、工具も不要で、誰でも数分あれば取り付けられます。しかし、キッチンの下に取り付ける「ビルトイン型」は、専門的な配管工事が必要になるため、自分でやるのはリスクが高すぎます。もし無理にDIYをして水漏れを起こすと、床の張り替えなどで大きな損害が出ることもあります。
この記事では、自分で取り付けるための具体的な手順から、業者に頼む場合の費用相場までをわかりやすく解説します。失敗しないためのポイントを押さえて、安全においしい水を手に入れましょう。
浄水器の取り付けは自分でできる?種類で難易度が違う
浄水器には大きく分けて2つの種類があります。見た目は似ていても、取り付けの難しさは「電球の交換」と「エアコンの設置」くらい違います。まずは自分が買おうとしているのがどちらなのかを確認しましょう。
蛇口直結型(蛇口につけるタイプ):誰でも簡単
スーパーや家電量販店で数千円〜1万円程度で売られているタイプです。キッチンの蛇口の先端に直接カチッとはめ込んで使います。
- 難易度: ★☆☆☆☆(簡単)
- 作業時間: 5分〜10分
- 工具: 不要(硬貨を使う程度)
こちらは「誰でも自分で取り付けられる」ように設計されています。賃貸アパートなど、退去時に元に戻す必要がある家でも問題なく使えます。
ビルトイン型(シンクの下にあるタイプ):プロに依頼が基本
システムキッチンのシンク(流し台)の下に、大きなカートリッジを隠して設置するタイプです。蛇口自体を専用のものに交換したり、シンクに穴を開けて新しい蛇口を増やしたりします。
- 難易度: ★★★★★(激ムズ)
- 作業時間: 1時間〜2時間
- 工具: レンチ、ドライバー、ドリルなど専門工具が必要
こちらは配管をいじる作業になるため、プロの水道業者に依頼するのが基本です。素人が見よう見まねでやると、接続部分から水漏れを起こし、気づかないうちにキッチンの床が腐ってしまうリスクがあります。
【蛇口直結型】失敗しない取り付け手順と3つのコツ
それでは、多くの人が選ぶ「蛇口直結型」の取り付け方を見ていきましょう。トレビーノ(東レ)、クリンスイ(三菱ケミカル)、パナソニックなど、どのメーカーも基本的な流れは同じです。
準備するもの(コイン、付属のアダプター)
箱を開けると、本体の他に「取り付け部品(アダプター)」が数種類入っています。これらは全て使うわけではなく、自宅の蛇口に合うもの「1つだけ」を選んで使います。
- 用意するもの: 10円玉や100円玉などの硬貨(ネジを締めるのに使います)。
- 確認すること: 自宅の蛇口の先端が、ふくらんでいるタイプか、ネジ山があるタイプかを見ておきます。
手順:古いキャップを外して本体を固定する
作業は以下の3ステップで完了します。
- 今の蛇口の先端を外す: 蛇口の先についている「泡沫キャップ(水が跳ねないようにする部品)」を回して外します。固い場合は、ゴム手袋をして回すと外しやすくなります。
- アダプターを取り付ける: 説明書を見て、自宅の蛇口に合うアダプターを選びます。ここで登場するのがコインです。コインを使って、アダプターを蛇口の先端にしっかりと締め込みます。
- 本体をカチッとはめる: アダプターがついたら、そこに浄水器の本体を押し込みます。「カチッ」と音がするまで回したり、スライドさせたりして固定します。
これで取り付けは完了です。グラグラしないか手で触って確認してみましょう。
水漏れする時のチェックポイント(パッキンなど)
「蛇口と浄水器のすき間から水がピューッと吹き出す」 もしこうなっても焦らないでください。原因の9割は以下の2つです。
- ナットの締め付け不足: アダプターを固定するネジ(ナット)が緩んでいませんか? もう一度コインを使って、ギュッと締め直してみてください。
- ゴムパッキンのズレ・紛失: アダプターの内側には、水漏れを防ぐための黒いゴムの輪(パッキン)が入っています。これが斜めになっていたり、外れて落ちていたりすると水が漏れます。一度分解して、パッキンが正しい位置にあるか確認しましょう。
【ビルトイン型】工事費の相場と業者の選び方
シンクの下に本体を隠す「ビルトイン型」は、キッチンがすっきりするので人気があります。しかし、こちらはDIYではなく、専門業者に依頼するのが鉄則です。
では、実際に頼むといくらかかるのでしょうか。
本体価格とは別にかかる「工事費」の目安
ビルトイン浄水器を導入する場合、以下の2つの費用がかかります。
- 本体価格: 3万円〜10万円(機種による)
- 工事費(作業代): 1万5,000円〜3万円程度
工事費の相場は、今のキッチンの状態によって変わります。
- 簡単な交換(1.5万円〜): すでに浄水器用の穴が開いていて、古いものを新しいものに変えるだけの場合。
- 新規取り付け(2.5万円〜): 新しくシンクの天板に穴を開けたり、水道管を分岐させたりする工事が必要な場合。
ネットで買って工事だけ頼む時の注意点
最近は、Amazonや楽天で本体を安く買い、「工事だけ」を業者に頼もうとする人が増えています。しかし、これには注意が必要です。
多くの水道業者は、「お客様が用意した商品(施主支給)」の取り付けを嫌がります。 万が一、取り付け後に水漏れした時に、それが「工事のミス」なのか「商品の不良」なのか責任の所在がわからなくなるからです。
断られたり、通常より高い「持ち込み手数料」を取られたりすることがあります。不安な方は、最初から「工事費込み」で販売しているネットショップや、地元の設備屋さんに丸ごと依頼するのが無難です。
DIYをおすすめしない恐ろしい理由(階下漏水)
「YouTubeを見れば自分でもできそう」と思うかもしれません。しかし、ビルトイン型のDIYはリスクが大きすぎます。
もし接続が甘くて水漏れをした場合、水はシンクの下(収納部分)に漏れ出します。普段は見ない場所なので、気づくまでに数日〜数週間かかることがあります。
発見した時には、床板が腐っていたり、マンションなら下の階の天井まで水浸し(階下漏水)になっていたりします。数百万円の損害賠償になるケースもあるため、数万円の工事費をケチらず、プロに任せて保険をかけておくのが賢い選択です。
賃貸でも大丈夫?取り付けできない蛇口の種類
手軽な「蛇口直結型」でも、すべての蛇口に取り付けられるわけではありません。買ってから「つかない!」と後悔しないよう、事前に蛇口の形をチェックしましょう。
シャワー付き蛇口やセンサー式は注意
以下のタイプの蛇口には、基本的に取り付けられません。
- シャワーホース付き水栓: 蛇口の先端が伸びてシャワーになるタイプ。先端が太すぎるため、アダプターが入りません。
- センサー式水栓: 手をかざすと水が出るタイプ。センサーが隠れてしまったり、取り付け部分の形状が合わなかったりします。
- 四角い蛇口・極端に太い蛇口: 最近のおしゃれなキッチンに多い特殊な形状のものは、そのままではつきません。
先端が特殊な形の蛇口には「別売アダプター」
「うちの蛇口、ちょっと変わった形だけど大丈夫かな?」
標準のアダプター(箱に入っているもの)が合わなくても、諦めるのはまだ早いです。メーカー(東レや三菱ケミカルなど)は、特殊な蛇口用の「別売りアダプター」を用意しています。
メーカーの公式サイトに「蛇口対応表」があります。そこで自宅の蛇口の品番を調べ、専用のアダプター(500円〜1,000円程度)を取り寄せれば、取り付け可能になるケースがよくあります。
浄水器を取り付けた後にやるべき「初期設定」
無事に取り付けが終わったら、すぐにおいしい水が飲めるわけではありません。使い始めには必ずやるべき儀式があります。
必ず「水」を流して活性炭を洗う
新品のカートリッジの中には、空気や細かい活性炭の粉が入っています。
使い始めは、浄水モードにして「少し強めの水を30秒〜1分間」流しっぱなしにしてください。最初は黒っぽい水が出ることがありますが、これは活性炭の粉なので害はありません。水が透明になれば準備完了です。
ここで注意したいのが「お湯を通さないこと」です。35度以上のお湯を通すと、活性炭が吸着した臭いを吐き出してしまったり、カートリッジの寿命を縮めたりします。必ず「水」で行ってください。
カートリッジの交換時期を本体にメモする
浄水器の効果は永遠ではありません。3ヶ月〜6ヶ月程度でカートリッジの交換が必要です。
しかし、半年も経てば交換のことなど忘れてしまいます。 多くの機種には、交換時期を忘れないための「日付設定ダイヤル」や「交換目安シール」がついています。取り付けたその日に、必ず「交換予定日」を設定しておきましょう。ここをサボると、カビや雑菌が繁殖した水を飲むことになってしまいます。
まとめ:タイプに合った方法で安全においしい水を
浄水器の導入において最も重要なのは、選んだ機種に合わせた正しい取り付け方法を選ぶことです。
まず、手軽に導入できる「蛇口直結型」であれば、大掛かりな工具を用意する必要はありません。手元にコインが一枚あれば、誰でもわずか5分程度で簡単に取り付けることができます。
ただし、すべての蛇口に対応しているわけではないため、購入前に自宅の蛇口の形状や品番をチェックし、必要であれば専用のアダプターを取り寄せる準備だけは忘れないようにしましょう。
一方で、キッチンの見た目をすっきりさせる「ビルトイン型」の場合は、迷わず専門業者へ依頼することをおすすめします。工事費として1万5,000円から3万円ほどの費用はかかりますが、これは将来的な水漏れ事故を防ぎ、安心して使い続けるための必要な投資です。見えない床下でのトラブルを避けるためにも、配管に関わる作業はプロの技術に頼るのが賢明な判断と言えます。
また、どちらのタイプを選んだ場合でも、取り付け直後の「通水作業」や、カートリッジを長持ちさせるために「お湯を通さない」といった基本的なルールを守ることが、おいしい水を長く楽しむ秘訣です。ご自身のライフスタイルやキッチンの環境に合わせて最適な方法を選び、安全で豊かな水のある暮らしをスタートさせてください。
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