浄水器の選び方は?種類やスペックなどで選ぶポイントをわかりやすく解説
浄水器は商品によって種類やスペックなどが異なります。種類が異なればメリットやデメリットが違い、商品によっては利用したい目的に合わない可能性を否定できません。
そのため、浄水器を選ぶ時は、種類やスペック、目的などで選ぶポイントを知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、浄水器の選び方を解説します。ぜひ、最後までご覧ください。
浄水器を種類で選ぶときのポイント
浄水器は様々なメーカーから販売されていますが、大きく分けると次の4種類があります。
特徴 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
蛇口直結型浄水器 | 蛇口の先端に取り付ける | 取り付け工事が不要 コストが安い サイズがコンパクト |
蛇口の形状によっては取り付けられない シンクを圧迫する 浄水能力が限定される |
ポット型浄水器 | 内部のろ過フィルターで水道水の不純物を取り除く | 手軽に浄水できる 浄水した水を持ち運びしやすい 場所を選ばない 浄水器としては安価 |
一度に浄水できる量に限りがある ろ過に時間が必要 カートリッジを交換する頻度が多い 冷蔵庫内にある程度のスペースが必要 |
据え置き型浄水器 | 台所の給水栓近くに設置する | 蛇口の形を問わずに設置できる 大量の水を浄水できる 機能性に優れている 専門的な工事は不要 フィルターの交換がしやすい |
シンクの一部を占有する 初期費用がやや高い 機種によっては浄水に多少の時間がかかる |
ビルドイン型浄水器 | 浄水器本体やホースをシンク下のキャビネット内に設置する | 台所周りがスッキリする 浄水能力が優れている カートリッジの交換頻度が少ない |
初期費用が高額 専門的な工事が必要 |
浄水器を種類で選ぼうとする方は、メリット、デメリットを知っておくことがポイントです。
例えば、蛇口直結型浄水器は蛇口に取り付ける浄水器で、初期費用を抑えることはできますが、蛇口の形状によっては取り付けられません。
ポット型浄水器は冷蔵庫に仕舞っておけるサイズのポットの形状をした浄水器で、浄水の持ち運びが可能です。使う場所を選びませんが、一度に使える浄水の量に限りがある点に注意しましょう。
据え置き型浄水器はシンク近くに設置して使用する浄水器で、蛇口の形状に縛られません。浄水性能も高いですが、初期費用がやや高額な傾向があります。
ビルドイン型浄水器はシンク下に設置するため、台所周りがスッキリとした印象になり、浄水能力が高い種類です。
ただし、ほかの浄水器に比べて初期費用が高額で、専門的な工事が必要になると覚えておきましょう。
種類によって特徴が異なるので、メリットやデメリットを比較してご自身に合う商品を選びましょう。
浄水器のスペックで選ぶポイント
浄水器はメーカーや機種によって、次のスペックが異なります。
- ・ ろ材の種類
- ・ カートリッジの交換頻度
上記を順番に解説します。
ろ材の種類
浄水器はカートリッジに内蔵されている、次のようなろ材によって水道水に含まれている不純物を取り除きます。
特徴 | |
---|---|
活性炭 | 細かい孔が無数に空いた炭素を成分とする物質 孔に不純物を吸着して取り除くが、吸着期間は短い |
ろ過膜式(中空糸膜) | 微細な穴のあいた中空糸膜、平膜などを用いている ほかのろ材と組み合わせて使用する |
セラミック | 微細な孔を持ち、不純物を吸着すると再び放出しない特徴がある ほかのろ材に比べて目詰まりしやすい |
イオン交換体 | イオン化物質を取り除くことに特化した物質 ほかのろ材に比べて寿命が短い |
同じろ材でも形状によってろ過能力が異なる場合があります。
例えば、活性炭は表面積を大きくすることでろ過能力が高まる傾向が見られます。
また、1種類のろ材では取り切れる不純物に限界があるので、複数のろ材を組み合わせることが一般的です。
浄水器を選ぶ際は、使用しているろ材の種類を確認し、どのような不純物を除去できるのか確認すると良いでしょう。
カートリッジの交換頻度
浄水器のろ材は不純物を付着させて除去する仕組みですが、除去できる量に限度があります。一定期間使用すると、不純物を取り除くことができなくなるため、交換が必要です。
カートリッジの交換頻度は機種によって異なり、半年未満で交換が必要な場合もあれば、1年~2年以上利用できる場合もあります
カートリッジの交換時にはコストと手間が発生する場合があるので、交換頻度が多いと初期費用が安くてもトータルコストが高いといった可能性を否定できません。
浄水器を選ぶ際は、カートリッジの交換頻度と、交換する際の手間、1回の交換にかかる費用などを比較しましょう。
浄水器の目的に合わせて選ぶポイント
次のような目的で浄水器を選ぶ方がいるかもしれません。
- ・ 水道水の不純物を可能な限り除去したい
- ・ 初期費用を抑えて浄水器を導入したい
- ・ 浄水した水を持ち運びたい
上記の目的で浄水器を選ぶときのポイントを順番に解説します。
水道水の不純物を可能な限り除去したい
浄水器は内蔵されているろ過材によって、水道水に含まれている不純物を取り除ける道具です。
日本の水道水は安心して飲めるように浄化処理されており、世界基準で高く評価されています。
下記は水道水に課せられた水質基準項目の内、不純物とその影響を表にしたものです。
種類 | 特徴 | 主な影響 |
---|---|---|
一般細菌 | 水の衛生状態の指標 | 感染症リスク |
カドミウム | 鉱山排水や工場排水から河川水などに混入する有害金属 | 腎臓への健康障害 |
トリハロメタン類 | 原水に含まれている有機物と殺菌に使用する塩素が反応して発生する物質 | 発がん性 |
硝酸態窒素・亜硝酸性窒素 | 窒素肥料、腐敗した動植物、生活排水、下水の混入によって河川水で検出される物質 | 酸素運搬能力の低下 |
鉛 | 鉱山排水や工場排水などの混入によって河川水で検出される物質 | 神経障害 |
亜鉛 | 鉱山排水、工場排水の混入や亜鉛メッキ鋼管からの溶出に由来して検出される物質 | 味覚異常 |
水銀 | 水銀鉱床の地帯を流れる河川や、工場排水、農薬、下水の混入によって物質 | 神経障害や発育不良 |
フッ素・化合物 | 地質や工場排水の混入によって検出される物質 | 歯の異常 |
ヒ素 | 地質の影響、鉱泉、鉱山排水、工場排水の混入によって検出される | 発がん性や皮膚障害 |
クロロホルム | 原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成される物質 | 発がん性 |
ホルムアルデヒド | 発がん性 | |
ベンゼン | 学合成原料、溶剤、金属の脱脂剤、塗料、ドライクリーニングで含まれる地下水汚染物質 | 白血病など |
塩素 | 消毒剤の次亜塩素酸ナトリウムに不純物として含まれる物質 | 胃腸障害や味覚異常 |
鉄 | 鉱山排水、工場排水の混入や鉄管に由来して検出される物質 | 味覚異常や洗濯物の色の変化 |
マンガン | 鉱山排水、工場排水の混入によって検出される物質 | 味覚異常 |
ホウ素 | 火山地帯の地下水や温泉、ホウ素を使用している工場からの排水の混入によって検出される物質 | 腎臓や肝臓に影響 |
塩化物イオン | 海水の浸透に由来するものが多く、下水、家庭排水、工場排水及びし尿からの混入によって検出される物質 | 味覚異常や配管の腐食 |
アルミニウム | 工場排水なの混入や、水処理に用いられるアルミニウム系凝集剤に由来して検出される物質 | 水の味や外観への影響や神経障害 |
ナトリウム | 自然水中に広く分布し、水道の原水や井戸水に含まれやすい物質 | 味覚異常 |
カルシウムやマグネシウム | 地質により検出される物質 | 味覚異常 |
蒸発残留物 | 水を蒸発させたときに得られる残留物質 | 味覚異常 |
陰イオン界面活性剤 | 生活排水や工場排水の混入に由来する物質 | 水道水の発泡 |
ジェオスミン | 湖沼の富栄養化現象に伴い発生する藍藻類によって産生される物質 | カビ臭 |
フェノール類 | 工場排水の混入によって検出される | 味覚異常や異臭 |
水質基準項目では、一生を通して水道水を飲んでも問題ないとされる基準値を設けています。
水道水に上記の項目が含まれていたとしても微量なため、健康に影響はないと証明されていますが、気になる方はいるかもしれません。
浄水器は上記のような不純物を取り除けますが、商品によって取り除ける種類や量が異なる点に注意が必要です。
水道水の不純物を可能な限り除去したいと考えている方は、浄水能力が高いビルドイン型浄水器や据え置き型浄水器を選ぶと良いでしょう。
どちらも浄水性能に優れた製品が多く、据え置き型浄水器は浄水以外にアルカリ水や酸性水を作ることが可能な機種もあり、おすすめです。
初期費用を抑えて浄水器を導入したい
浄水器を導入する際にネックになるのが初期費用です。次の表は、初期費用の目安をまとめたものになります。
初期費用の目安 | |
---|---|
蛇口直結型浄水器 | 3,000円~15,000円 |
ポット型浄水器 | 2,000円~10,000円 |
据え置き型浄水器 | 10,000円~50,000円 |
ビルドイン型浄水器 | 30,000円~100,000円以上 |
ビルドイン型浄水器は浄水性能が高いですが、専門的な工事が必要なので初期費用が高額になりやすいです。
また、据え置き型浄水器はビルドイン型浄水器ほどの工事は必要ありませんが、浄水性能に優れているので初期費用が高額です。
浄水器に興味はあるが、1人暮らしの方や引越しが多い方の場合は高額なタイプよりも、手軽に取り付けができ、初期費用が抑えられている蛇口直結型浄水器やポット型浄水器を検討しましょう。
浄水した水を持ち運びたい
浄水した水を一定量持ち運びたい場合はポット型浄水器がおすすめです。
ポット型浄水器は文字通りポットの形状をしているので、一定量の浄水を持ち運ぶことに適しています。浄水器を取り付けた蛇口まで行く手間を省くことができ、食卓や自室などに持ち運ぶことが可能です。
また、浄水器は基本的に取り付けた場所でしか水道水を浄水できませんが、ポット型浄水器は内部にフィルターがあるので、利用する場所を選びません。
例えば、キャンプ場にある水道水をポットに入れれば、時間はかかりますが、浄水をアウトドアでも利用できます。
まとめ
以上が、浄水器を選ぶ方法の解説になります。浄水器は種類によってメリットやデメリット、スペックが異なるので、目的にあった機種を選ぶようにしましょう。
ただし、浄水器は設置した場所でしか利用できないので、台所に設置したら台所でしか利用できません。
脱衣所やシャワーでも浄水を利用したいと考えている方は、家庭全体に浄水を供給できるセントラル浄水器
を検討しましょう。
セントラル浄水器は水道の元栓付近に設置するので、シャワーや台所、洗面所、洗濯など、複数の場所で不純物を除去した浄水が使用できます。
浄水で野菜を洗えばビタミン類の栄養素の損失を防ぐことができ、洗濯時の色あせを防ぐことが可能です。
セントラル浄水器についてもっと詳しく知りたいのでしたら、株式会社アクアリノベーションの公式サイト上にある問い合わせフォームや、フリーダイヤル0120-034-014(おいしい水)までお問い合わせください。
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