浄水器と整水器の違いは?メリットやデメリット、相場などの違いをわかりやすく解説
浄水器と整水器は水道水に含まれている不純物を取り除く装置ではありますが、メリットやデメリットなどが大きく異なります。
特に、初期費用の相場が違うため、メリットやデメリットを知ってから購入すると良いでしょう。
そこで今回は、浄水器と整水器の違いを解説します。浄水器と整水器のメリットやデメリット、相場などを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
浄水器と整水器の違いは?
浄水器は水道水から不純物を取り除き、安全で美味しい水を提供する装置です。一方、整水器は浄水機能に加えて、水を電気分解してアルカリ性や酸性の水を生成できる装置になります。
- ・ 浄水器…水道水に含まれる不純物を取り除く
- ・ 整水器…水道水に含まれる不純物を取り除き、アルカリ性や酸性の水を生成する
水道水のpH値は水道法の規定に基づき、5.8~8.6に保たれています。pH7が中性で、数値が低ければ酸性、高ければアルカリ性となるため、浄水器で不純物を取り除いた時点の水道水(浄水)は中性です。
つまり、浄水器は水道水から不純物を取り出した中性の水を作り、その後に水を電気分解してアルカリ性や酸性の水にするのが整水器だと覚えておきましょう。
中性水、アルカリ性水、酸性水の違い
次の表は、中性水、アルカリ性水、酸性水の違いをまとめたものです。
特徴 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
中性水 | 純粋や水道水などが該当する一般的な水 | 安全で用途が広い | 不純物を含んでいる |
アルカリ性 | 酸を中和して、身体に良い影響を期待できる | 消化促進や代謝改善などを期待できる | 飲みすぎると胃に負担がかかる |
酸性水 | 皮膚や物の洗浄に向いている | 皮膚の引き締め効果を期待できる | 飲用には適していない 肌に刺激を与える |
中性はpH7の水で、純粋やほぼすべての水道水が該当します。アルカリ性水や酸性水に比べて安全性が高く、飲用や調理など様々なシーンで使用されています。
ただし、水道水には安全性を保つために塩素を始めとした不純物が含まれているため、人によってはカルキ臭さを感じる場合があると覚えておきましょう。
アルカリ性水はpH7.1以上の水で、酸を中和する効果があります。飲用水として使用でき、消化促進や代謝の改善などを期待できます。また、炊飯や野菜を洗うときなどに使用すると風味が良くなる場合もあります。
ただし、pH値が高いアルカリ性水を飲みすぎると胃に負担をかける恐れがあるため、飲みすぎには注意しましょう。
酸性水はpH6以下の水で、洗顔や食器、まな板のつけおきなどに使用できます。
ただし、飲用には適しておらず、敏感な肌には刺激が強いかもしれないため、使用する際は気を付けましょう。
浄水器のメリット
浄水器のメリットは以下のとおりです。
- ・ 不純物の除去ができる
- ・ 整水器に比べて初期費用を抑えられる
- ・ 取り付けやメンテナンスが簡単
上記を順番に解説します。
不純物の除去ができる
浄水器の最大のメリットは、不純物の除去です。
水道水は安全性を高めるために塩素を入れて殺菌をしていますが、結果として次のような不純物を含んでいます。
- ・ 塩素(カルキ)
- ・ トリハロメタン
- ・ アルミニウム
- ・ ミネラルなど
上記の不純物の量は厳しくチェックされており、健康被害につながる可能性は低いです。
しかし、人によっては水道水がカルキ臭く感じたり、不純物に抵抗を感じたりする場合があります。
浄水器は水道水に含まれている不純物をフィルターでろ過する装置です。装置によって取り付け方やメリットなどは異なりますが、水道水の中に含まれる不純物を取り除くことが可能なので、カルキ臭さや健康などを気にしている方に適しています。
整水器に比べて初期費用を抑えられる
不純物を取り除くことは整水器にも可能ですが、整水器には電気分解してpH値を変化させる機能も付いています。そのため、整水器に比べて浄水器のほうが初期費用は安いです。
- ・ 浄水器の相場…3,000円~30,000円以上
- ・ 整水器の相場…30,000円~100,000以上
浄水器は種類によりますが、簡易的な物なら数千円で、工事が必要なタイプも30,000円前後で取り付けが可能です。
一方で、整水器は安くても30,000円以上、高性能な機種になると100,000円以上することも珍しくありません。
不純物の除去だけを考えるなら、整水器よりも浄水器のほうが安く済みます。
取り付けやメンテナンスが簡単
浄水器は蛇口直結型浄水器やポッド型浄水器、据置型浄水器などがあります。
工事が必要なタイプを除けば、浄水器は購入者ご自身で取り付けることが可能です。フィルター交換やメンテナンスもご自身で行える場合が多いため、手間や時間がかかりません。
浄水器のデメリット
浄水器のデメリットは以下のとおりです。
- ・ 機能は限られている
- ・ 用途は限られている
上記を順番に解説します。
機能は限られている
浄水器のデメリットは、機能が限られていることです。
基本的に、浄水器は不純物や有害物質の除去を目的としており、ほかの機能を搭載していません。
ほかの機能を搭載していないため、初期費用を抑えることができますが、整水器に比べると機能は限定的と言えます
用途は限られている
浄水器のデメリットとして、用途が限られていることも挙げられます。
浄水器によって不純物を取り除かれた中性水は、安全性が高いため飲用や料理用など、多岐にわたって利用可能です。
しかし、整水器で作られたアルカリ性水は酸を中和でき、酸性水は肌の引き締め効果など、中性水には出来ない使い方があります。
水による健康効果を期待している方は、浄水器よりも整水器のほうがおすすめです。
整水器のメリット
整水器のメリットは以下のとおりです。
- ・ 水のpH値を変更できる
- ・ アルカリ性水や酸性水は様々な使い方が可能
上記のメリットを順番に解説します。
水のpH値を変更できる
整水器の最大のメリットは、不純物を除去した水道水のpH値を変更できることです。
一般的な整水器には、水道水を電気分解するための電解槽があります。電解槽で電気を流すことでプラス極側に変更したら酸性水が、マイナス極側に変更したらアルカリ性水が生成されます。
浄水器ではpH値の操作はできないため、整水器の大きなメリットと言えます。
アルカリ性水や酸性水は様々な使い方が可能
整水器で作ったアルカリ性水や酸性水は中性水にない特性があるため、次のような使い道があります。
使い道 | |
---|---|
アルカリ性水 | 体内の酸性度を中和して消化を助ける お茶やコーヒーの風味が良くなり、米がふっくら炊ける 野菜や果物の農薬を効率よく除去できる 身体の回復を助け、疲労を軽減する |
酸性水 | 食器やグラス類のつけおき 肌を引き締め、ニキビや肌荒れの改善につながる 髪のキューティクルを引き締め、ツヤを保つ ペットの皮膚ケアや足裏の掃除 |
上記のような使い道があるため、整水器は健康志向が高い方におすすめです。
整水器のデメリット
整水器のデメリットは以下のとおりです。
- ・ 浄水器に比べて初期費用が高い
- ・ 飲用には注意が必要
- ・ 電気代がかかる
上記を順番に解説します。
浄水器に比べて初期費用が高い
整水器は浄水器の機能に加えて、水道水を電気分解する機能を搭載しているため、初期費用が高額な傾向があります。
メーカーや機種によって異なりますが、据え置き型なら30,000円以上、シンク下に取り付けるビルトインタイプなら100,000円以上することも珍しくありません。
高性能なモデルほど価格が上昇する傾向があり、場合によっては設置工事の費用も発生します。そのため、コストをあまりかけたくない方にはおすすめできないです。
飲用には注意が必要
アルカリ性水や酸性水はさまざまなシーンで活用できますが、飲用水としてそのまま使用することは難しいです。
pH値が低いアルカリ性水なら問題ありませんが、pH値が高いアルカリ性水では飲みすぎると胃に負担をかける可能性があります。また、酸性水は飲用に適していないとメーカーが公式に発表しています。
台所に設置した場合、間違って飲まないように注意しましょう。
電気代がかかる
整水器は不純物を取り除いた水道水を電気分解する装置のため、電気が必要です。
浄水器はフィルターを通過時に浄水しているため電気代は不要なため、整水器のほうがランニングコストは高くなる可能性があります。
また、電気機器なので故障するリスクもあると覚えておきましょう。
浄水器と整水器のどちらを購入するべき?
浄水器と整水器の違いはpH値を変化できるかどうかです。
どちらも水道水に含まれている不純物を取り除くことはできますが、上記の違いによって浄水器に比べて整水器の初期費用やランニングコストは高くなります。
そのため、不純物の除去だけを考えている方や、コストパフォーマンスを重視する方は浄水器を設置しましょう。
一方で、整水器はアルカリ性水や酸性水などを作ることが可能です。アルカリ性水や酸性水は様々な使い道があり、健康に良い影響を及ぼすため、健康への関心が高い方は整水器を選びましょう。
まとめ
以上が、浄水器と整水器の違いです。浄水器は水道水の不純物を取り除く装置で、整水器は不純物を取り除いたうえでアルカリ性水や酸性水を作ることができる装置です。
整水器のほうが機能性に優れていますが、浄水器に比べて初期費用が高額で、電気代も余分にかかるなどのデメリットがあります。そのため、浄水だけを考えるなら整水器よりも、浄水器のほうを購入しましょう。
ただし、浄水器も整水器も、基本的には設置した水道配管でしか使用できません。台所に設置したら、台所以外の水道水を浄水することはできないです。台所や脱衣所、風呂場など各所で浄水を使いたい方は、セントラル浄水器の設置をおすすめします。
セントラル浄水器は家全体に給水する水道配管の元に設置する浄水器です。水道配管の元に設置することで、台所だけでなく脱衣所や風呂場でも浄水が使用できるようになります。
セントラル浄水器についてもっと詳しく知りたいのでしたら、株式会社アクアリノベーションの公式サイト上にある問い合わせフォームや、フリーダイヤル0120-034-014(おいしい水)までお問い合わせください。
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