浄水器でお湯を使ってはダメなの?理由や水栓に通せる水道水の温度などを分かりやすく解説
浄水器はいくつか注意事項があり、お湯を使ってはダメと言われています。浄水器でお湯を使ってしまうと、浄水器の性能が低下し、故障を招く可能性があるため、各メーカーが注意を呼び掛けています。
そのため、浄水器を利用するならお湯を使ってはダメな理由や、水栓に通せる水道水の温度などを知っておくと良いでしょう。
本記事では、浄水器でお湯を使ってはダメな理由を解説します。お湯を使った場合の対処法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
浄水器でお湯を使ってはダメな理由
浄水器でお湯を使ってはダメな理由は、お湯を使ってしまうと浄水器に含まれる活性炭が膨張して、ろ過した不純物が一緒に流れだす可能性があるからです。
浄水器とは、水道水に含まれる残留塩素やトリハロメタンなどの物質をろ材(フィルター)によって除去、あるいは減少させて、より安全で美味しい水を作ります。
ろ材の種類は商品によって異なりますが、多くの場合は活性炭を用いています。
活性炭は樹木やヤシ殻、石炭などを高温処理したもので、表面に多数の微細な孔を持ち、水中の不純物を吸着させて除去する仕組みです。
しかし、お湯を通してしまうと、活性炭が膨張してしまい、ろ過した不純物が一緒に流れだすので、浄水器が付いていないのと同じ状況になります。
ろ材でろ過した物質とは、本来の水道水に含まれていた物質なので、体内で摂取しても安全上は問題ありません。
それでも気になる場合は、一度煮沸させるか、食器洗い、植物への水やりなどに使用しましょう。
浄水器の水栓に通せる水道水の温度
浄水器の水栓に通せる水道水の温度は、一般的に35℃です。
浄水器のメーカーや取扱説明書でも35℃以上のお湯を通さないようにとアナウンスされているので、使用する前に確認しましょう。
定期的にカートリッジを交換する
メーカーや商品によって交換時期は異なりますが、浄水器のフィルターやカートリッジは消耗品で、定期的に交換する必要があります。
交換せずに放置していると、カートリッジが目詰まりして浄水が出にくくなったり、浄水器本体が故障したりする原因になる可能性が高いです。また、ろ材の浄水性能が低下すれば、浄水器としての役目を果たせません。
そのため、メーカーや商品によって異なりますが、カートリッジやフィルターは2ヵ月~12ヵ月に1度のペースで交換が推奨されています。
なお、当社のエクストラアクアでは2年に1回のカートリッジ交換をご案内しております。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
浄水器の種類
浄水器は次のような種類があります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
蛇口直結型浄水器 | 取り付け工事が不要 コストが安い サイズがコンパクト |
蛇口の形状によっては取り付けられない シンクを圧迫する 浄水能力が限定される |
ポット型浄水器 | 浄水を持ち運べる 工事や取り付けなどが不要 |
ろ過されるまで時間がかかる 飲み水にしか利用できない |
据え置き型浄水器 | 浄水能力に優れている 便利な機能が付いている |
設置にやや手間がかかる 本体費用がやや高い シンク周りのスペースを取る |
ビルトイン型浄水器 | キッチンをスッキリ見せられる ランニングコストは安い |
専門業者による工事が必要 相場が高い 賃貸物件では設置できない可能性がある |
浄水器の種類によってメリットやデメリットが異なります。
例えば、蛇口直結型浄水器は取り付け工事が不要で、コストが安いなどのメリットはありますが、蛇口の形状によっては取り付けられず、ほかの浄水器に比べて浄水性能が弱いなどのデメリットがあります。
種類ごとにメリットやデメリットが異なるので、浄水器の選び方や使用方法について迷っている場合は、ご自身のライフスタイルやニーズを考慮することが重要です。
例えば、浄水を台所で使用したい場合は、浄水性能の違いや初期費用、設置する場所などを比較して浄水器を選びましょう。
また、手軽に浄水を利用したい場合は、ポット型浄水器を購入するという選択肢もあります。
浄水を利用したい場所や頻度、目的などを決めてから、ご自身に必要な浄水器を選ぶようにしましょう。
浄水されたお湯を使いたい場合の方法
浄水されたお湯を使いたい場合は、セントラル浄水器がおすすめです。
セントラル浄水器とは、一般的な浄水器と違い、ご家庭の入り口で浄水を始めるタイプの浄水器になります。
水道水は市が設置した水道管から家庭の止水栓、水道メーター、給湯器を通って蛇口から流れる仕組みです。
一般的な浄水器は蛇口に設置しているため、給湯器で温めた水道水を浄水器で浄水するという順番になり、ろ材が膨張する可能性があるのでダメと言われています。
セントラル浄水器は水道メーターの横に設置する浄水器なので、家庭全体に給水される水道水を浄水します。
浄水された水道水を給湯器が温めるので、浄水されたお湯を使うことが可能です。
セントラル浄水器を設置するメリット
セントラル浄水器を設置するメリットは以下のとおりです。
- ・ 浄水されたお湯を利用できる
- ・ 家庭全体で浄水を利用できる
- ・ コストパフォーマンスに優れている
上記メリットを順番に解説します。
浄水されたお湯を利用できる
セントラル浄水器は水道メーターの横に設置するので、浄水された水道水を温めて各所に給湯することが可能です。そのため、次のようなシーンで浄水されたお湯が利用できます。
- ・ 台所で食器や食材を洗う
- ・ 脱衣所で手を洗う
- ・ 洗濯機で洋服を洗う
- ・ お風呂でシャワーを浴びる
台所で食器を洗う際、お湯なら肉や脂肪、バター、オリーブオイルなどの油汚れが落ちやすくなります。
また、野菜をお湯で洗うと、ヒートショックの効果で鮮度が復活して食感が良くなるというメリットがあります。
浄水で洗うと野菜のビタミンCが損失しにくくなり、茹でても栄養素が減りづらいというメリットもあるため、浄水のお湯で洗うことで野菜の歯ごたえが復活し、栄養素を維持できることが可能です。
また、洋服を洗濯する際にお湯を利用すれば、繊維や皮脂汚れが落ちやすくなり洗剤の働きが良くなります。部屋干し臭の対策にも有効です。
水道水に含まれる残留塩素は脱色作用があるため、浄水で洗濯すれば色落ちを軽減する効果も期待できます。
塩素が含まれていないお湯なら、肌が弱い方でも荒れる心配が少ないので、手洗いや洗顔、洗髪などが行いやすいです。
セントラル浄水器を設置すれば、浄水されたお湯を使うことができるため、多くのメリットを得られると覚えておきましょう。
家庭全体で浄水を利用できる
セントラル浄水器を設置すると、家庭に給水される水道水が全て浄水されます。
一般的な浄水器は設置した蛇口でしか浄水できないので、台所に設置したら台所でしか浄水を利用できません。
一方、セントラル浄水器は家庭全体に浄水が給水されるので、台所だけでなく各手洗い場や洗濯機、風呂場などで浄水が利用できます。
場所ごとに浄水器を設置するような手間がかからず、簡単に浄水が利用できるのは大きなメリットです。
コストパフォーマンスに優れている
セントラル浄水器は通常の浄水器に比べて長期的なコストパフォーマンスが優れている場合もあります。
初期費用は高額ですが、カートリッジの交換頻度が低く、家全体で浄水を利用できるため、個別の浄水器を複数設置する必要がありません。
設置後の維持やメンテナンスはメーカーが負担することが多いので、忙しい家庭にとっても便利です。
まとめ
以上が、浄水器でお湯を使ってはダメな理由の解説になります。浄水器で35℃以上のお湯を利用するとろ材である活性炭が膨張してしまい、除去した不純物が一緒に流れだす可能性が高いです。
不純物自体は、水道水に含まれていた物質なので安全性に問題はありません。
しかし、お湯を流したままにすると、活性炭が膨張したままになり、劣化して水栓を塞いでしまい、浄水器が故障する可能性があるので注意しましょう。
浄水したお湯を使いたい場合は、セントラル浄水器の設置がおすすめです。
セントラル浄水器は家全体に給水する水道配管の元に設置する浄水器です。水道配管の元に設置することで、台所だけでなく脱衣所や風呂場でも浄水が使用できるようになります。
セントラル浄水器についてもっと詳しく知りたいのでしたら、株式会社アクアリノベーションの公式サイト上にある問い合わせフォームや、フリーダイヤル0120-034-014(おいしい水)までお問い合わせください。
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