水道管に鉛が使われているって本当?鉛水道管の現状や浄水器のメリットを解説!
鉛は私たちにとって身近な金属の一つであり、蓄電池や鉛管、はんだなど幅広い分野で使用されてきました。しかし、鉛を体内に取り込んで蓄積してしまうと健康被害が出ることがわかってから、注意して使用されるようになりました。
地域によって使用期間は異なりますが、鉛の水道管(以下、鉛管)は全国各地の自治体で使用されてきました。そのため、古い水道ほど鉛のリスクがあるといえます。今回は水道管の修理や鉛管の現状、エクストラアクア浄水器のメリットなどを紹介します。
水道管の種類
明治時代以降、全国各地で上水道が整備されました。水道管に使われる素材は時代によって大きく変化しています。近年はポリエチレン管や塩ビ管などが多く用いられていますが、昭和中期から工期にかけての水道管には鉛などの金属を使用したものがありました。ここでは、水道管の素材に注目して4つの素材の特徴を紹介します。
現在、主流となっているポリエチレン管
ポリエチレン管は、プラスチックの一種であるポリエチレンという合成樹脂で作られた水道管です。プラスチックの合成樹脂であるためサビにくく曲げやすいため、施工がしやすいというメリットがあります。
しかし、急激な温度変化に弱いというデメリットがあります。冬には凍結の恐れがあり、夏には猛暑で変形してしまう可能性があるため注意が必要です。
入手しやすい塩ビ管
塩ビ管はプラスチックの一種であるポリ塩化ビニル製の水道管のことです。内面が滑らかで腐食に強いことや、金属よりも軽量で施工しやすいというメリットがあります。価格が安いというメリットもあります。
水道管として使用される塩ビ管は以下の3つです。
名称 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
VP管 | 丈夫でたわみにくい 粘着性の液体が付着しにくい 直射日光で反ることがある |
上水道埋設用 建築給水用 |
HIVP管 | 加工しやすく施工が楽 工賃が安い 急激な温度変化に弱い |
一般的な水道管 |
HTVP管 | 耐熱性能に優れる 保温性に優れる 漏電リスクが少ない 高コスト |
給湯配管 冷暖房管 温泉配管 |
金属製の水道管
ポリエチレン管や塩ビ管が普及する前は、鉄や鉛を使用した金属管が主流でした。鉄管は丈夫で耐震性があるため、広い地域で水道管として使用されてきました。しかし、サビに弱いという弱点があり、現在では使用頻度が減っています。
鉛を使用した水道管(鉛管)は、水道の普及が始まった当初から使用されてきたタイプで、最も古い歴史を持っています。後ほど紹介する鉛の毒性や、鉛管自体が持つ水漏れしやすいというデメリットがあることから、各地で交換が進んでいます。ただし、自宅敷地内の鉛管は自費で交換しなければなりません。
給湯配管など、かなりの熱に耐えなければならない場所に設置されるのが銅管です。接続時にハンダづけが必要であるため、工賃が高くなるというデメリットがあります。
鉛水道管は平成元年から使用停止
金属製の水道管はサビに弱いことから、ポリエチレン管や塩ビ管への交換が進んでいます。なかでも交換を急がなければならないのが鉛管です。なぜなら、鉛には強い毒性があるからです。ここでは鉛の毒性や水道水に含まれる鉛の基準値、鉛管の現状についてまとめます。
鉛が水道管に使用された理由
鉛はつやがある青灰色の金属で、純粋な状態ではナイフで切れるほどやわらかいという特徴を持ちます。密度が高いためかなり重く、放射線を通しにくいという特性もあります。鉛はスズやアンチモンなど、さまざまな金属と合金を作れるため、幅広い用途で使用されてきました。
また、空気や水に強い性質を持っていて曲げやすいという特徴を持つことから、水道管やガス管としても用いられました。そのため、水道普及が始まったころから鉛管が使用されていたのです。
鉛の毒性
鉛は吸い込んだり、経口摂取したりすることで体に取り込まれます。成人では食事中の鉛の約10%、幼児や小児では50%を吸収します。吸収された鉛は骨に蓄積されます。血液中の鉛濃度が高い子どもは、精神面の発達に影響が出るという指摘もあります。
鉛が体内に摂取されると、貧血や中枢神経への障害を引き起こす可能性があります。さらに、腎臓や生殖器への悪影響、発がん性などが指摘されています。
成人よりも子どもの吸収率が高いことから、子どもへの悪影響が懸念される物質です。中でも深刻なのが脳浮腫やニューロン変性をともなう鉛脳症です。鉛脳症は、体内に鉛が蓄積して慢性中毒の状態になると発症するもので、けいれんや昏睡などの症状を引き起こします。
脳浮腫とは、脳の組織に水分が過剰にたまることで脳が膨張した状態のことで、致死率が高く非常に危険です。
鉛による健康被害を防ぐため、さまざまな法律で鉛は規制されています。大気汚染防止法では有害物質に、毒物及び劇薬取締法では鉛化合物が劇薬に指定されています。さらに、厚生労働省の政令として鉛中毒予防規則が定められるなど、鉛は厳重な取扱な物質となっています。
水道水に含まれる鉛の基準値
鉛に関する規制は、水道水にも適用されています。1950年に定められた「飲料水の判定標準とその試験方法」で、はじめて鉛の基準値が示されました。それによれば、鉛を0.1mg/L以上含む水は飲用に適さないとされています。
この基準は1958年の水質基準に関する厚生省の政令、1978年の政令でも引き継がれました。1992年、鉛の水質基準が改正され鉛の基準値は0.1mg/Lから0.05mg/Lに引き下げられます。さらに、2003年の省令改正で基準値は0.01mg/Lとなりました。現在も2003年の基準が適用されています。
鉛管の交換状況
鉛管から他の素材の水道管への切り替えが順次進められています。2005年に政府が水道事業体に行ったアンケート調査の結果は以下のとおりです。
回答 | 事業体数 | 割合(%) |
---|---|---|
残存している | 250 | 70.4 |
布設替完了 | 45 | 12.7 |
使用したことがない | 52 | 14.6 |
不明 | 8 | 2.3 |
計 | 355 | 100.0 |
出典:厚生労働省
20年近く前のアンケートであるため、鉛管の交換率は上昇していると考えられますが、多くの水道事業者で鉛管を使用していたことがわかります。
近年、鉛のリスクが重要視されるようになり1989年(平成元年)からは、むき出しの鉛管を水道管として利用することが禁じられました。そのため、それ以降の住宅ではポリエチレン管や塩ビ管が使用されています。
一部の自治体の鉛管や私有地の鉛管は残存
先ほどのアンケートで分かるように、一部の自治体の水道管には鉛管が使用されています。鉛管が使用されているパターンは全部で5つです。
- 公道部から個人の住宅配管までの全ての区間
- 公道部からメーター周りまでの区間
- メーター周りのみ
- メーターから個人の住宅配管までの区間
- 公道と私道の境から個人の住宅配管までの区間
出典:厚生労働省
最も多いのは公道部からメーター周りまでの区間で、約300万戸で鉛管が使用されていました。メーター周りのみのタイプが約132万戸、それ以外のタイプが約32万戸です。
自宅の水道で鉛管が使用されているか否か確認するには、メーターボックスの周辺の確認が必要です。メーター周辺の管が鈍い灰色である場合、鉛管が使用されている可能性が高まります。
鉛水道管は早めに交換したほうが良い
鉛中毒のリスクを考えると、鉛管は出来るだけ早く交換したほうが無難です。鉛管を他の水道管に交換する際、多くの自治体で補助金が交付されています。自宅で鉛管を使っている方は、補助金を利用して早めに交換したほうがよいでしょう。
浄水器エクストラアクアで多くの鉛を除去できる
水道水は厳しい水質検査を行い、その基準に適合するよう義務付けられています。それでも、0.01mg/Lまでの鉛が含まれている可能性があります。この鉛の量をさらに減らせるのがセントラル浄水器のエクストラアクアです。
エクストラアクアは、水道水を高機能フィルターでろ過することにより、鉛をはじめ数多くの物質を取り除くことができます。鉛に関しては、水道水の10分の1である0.001mg/L未満まで取り除けます。
他にも発がん性が疑われているトリハロメタンを水道数の100分の1以下である0.001mg/L未満まで取り除くことやセレン、ヒ素、六価クロムなどの物質も水道水の10分の1以下まで取り除けます。
エクストラアクアが不純物を取り除く秘密は、高機能フィルターにあります。フィルターには繊維状活性炭(ACF)と高級ヤシガラ活性炭が使用されています。繊維状活性炭の役目は不純物を素早く吸着することで、高級ヤシガラ活性炭の役目は幅広い物質を吸着することです。二重のフィルターを通すことで、不純物を効果的に取り除きます。
しかも、トルマリンセラミック、麦飯石セラミックス、遠赤外線放射セラミックス、ゼオライトセラミックの4種類のセラミックパウダーを通過させることで、口当たりがよいおいしい水に仕上がります。
エクストラアクアは手入れが簡単です。本体のメンテナンスは不要で、カートリッジを交換するだけで半永久的に使用可能です。鉛をはじめとする多くの不純物を取り除きたい方は、エクストラアクアのご利用をご検討ください。
まとめ
今回は水道管の種類や注意しなければならない鉛管について解説しました。年々、ポリエチレン管や塩ビ管に交換されてはいますが、私有地などでは鉛管が残っている可能性があります。
鉛を含む幅広い不純物を取り除き、安心・安全な水を飲みたい方に検討していただきたいのが浄水器のエクストラアクアです。エクストラアクアは、鉛をはじめトリハロメタンやカドミウム、水銀、セレン、ヒ素、六価クロムなどを水道水以上に除去できます。
安心安全でおいしい水に興味がある方は、ぜひ、浄水器エクストラアクアの利用をご検討ください。
セントラル浄水器についてもっと詳しく知りたいのでしたら、株式会社アクアリノベーションの公式サイト上にある問い合わせフォームや、フリーダイヤル0120-034-014(おいしい水)までお問い合わせください。
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