据え置き型浄水器とは？メリットやデメリット、選ぶ時のポイントなどをわかりやすく解説
据え置き型浄水器はシンクの上に設置して使用する浄水器です。多くのメリットがありますが、一方でデメリットもあるため購入を考えている方は両方を知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、据え置き型浄水器のメリットやデメリット、選ぶ時のポイントなどをわかりやすく解説します。据え置き型浄水器のことを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
据え置き型浄水器とは？
据え置き型浄水器とは、台所の給水栓近くに設置して独立した装置として稼働する浄水器のことです。
商品にもよりますが、通常はシンクの近くに置き、蛇口にコックやホースを取り付けると、本体を経由して浄水された水が蛇口から再び出てきます。
商品によっては壁に取り付け使用できますが、基本的にはシンク近くに置いて使用することから卓上型浄水器と呼ぶ場合もあります。
据え置き型浄水器のメリットは？
据え置き型浄水器のメリットは以下のとおりです。
- ・ 大量の水を浄水できる
- ・ 機能性に優れている
- ・ 専門的な工事は不要
- ・ フィルターの交換がしやすい
上記のメリットを順番に解説します。
大量の水を浄水できる
商品にもよりますが、据え置き型浄水器は本体が大きい傾向があり、フィルターや浄水能力が高いため多くの水を一度に浄水できます。
また、ほかの浄水器に比べてカートリッジを交換する頻度が1年～3年に1回程度と長いため、手間やコストがかかりません。
機能性に優れている
浄水器のおもな役割は浄水を作ることですが、据え置き型浄水器は多機能な製品が多い傾向があります。
たとえば、液晶機能が付いている機種なら浄水の使用状況や電池交換、カートリッジ交換などのサインを表示できるため、使いやすいです。
ほかにも、浄水器にフィルターとは別に深紫外線を照射できるランプを搭載していると、通過時にフィルターでは除去しきれない物質の除菌ができます。
製品によって搭載している機能は異なりますが、据え置き型浄水器を選ぶ際は機能性もチェックしてみましょう。
専門的な工事は不要
基本的に据え置き型浄水器は専門的な工事が不要で、購入した方がご自身で取り付けることができます。
メーカーや機種によって多少異なりますが、設置したい蛇口の先端にある泡沫金具を取り外し、切り替えコックを取り付けてホースを本体と設置するだけです。
説明書に従って行えば10分～30分程度で終わるので、簡単に取り付けることができます。
フィルターの交換がしやすい
浄水器は水道水に含まれている塩素や不純物を、フィルターでろ過して浄水にしています。
フィルターにあるろ材は主に活性炭や濾過膜を組み合わせたものが多いですが、使用していると塩素や不純物がこびりつき、放置していると浄水機能が低下します。
そのため、浄水器は定期的なフィルター交換が必要です。
据え置き型浄水器はシンクの上に設置しており、本体を分解するとフィルターが交換できる仕組みとなっています。
ほかの浄水器に比べてフィルターが大きいため交換頻度は少なく、シンクの上にあるため交換作業がしやすいというメリットがあります。
フィルター交換の手間や頻度を抑えたいと考えている方は、据え置き型浄水器を検討してみましょう。
据え置き型浄水器のデメリットは？
据え置き型浄水器のデメリットは以下のとおりです。
- ・ シンクの一部を占有する
- ・ 初期費用がやや高い
- ・ 機種によっては浄水に多少の時間がかかる
上記のデメリットを順番に解説します。
シンクの一部を占有する
据え置き型浄水器は蛇口に切り替えコックを取り付け、本体とホースでつなげます。
構造上、シンクの上に本体を置く必要があるため、据え置き型浄水器自体がシンクの一部分を占有することがデメリットです。
メーカーや機種によってサイズは異なりますが、横幅21cm、奥行11cm、高さ30cmのような大きなサイズの据え置き型浄水器も珍しくありません。
シンクに空きスペースがない場合は、据え置き型浄水器の存在は邪魔になります。
また、シンクの上に設置するため、浄水器のデザインによっては台所の雰囲気と合わない可能性も否定できません。台所の雰囲気を統一したい場合は、雰囲気に合った機種を選ぶか、別の浄水器の導入を検討しましょう。
初期費用がやや高い
浄水器には据え置き型浄水器のほかに、蛇口直結型浄水器、ポット型浄水器、ビルドイン型浄水器などがあり、取り付け方や特徴、初期費用などが異なります。
次の表は、浄水器のタイプごとの特徴と初期費用をまとめたものです。
| 特徴 | 初期費用の目安 | |
|---|---|---|
| 据え置き型浄水器 | 大容量かつ多機能なモデルが多い | 10,000円～50,000円 |
| 蛇口直結型浄水器 | 蛇口に直接取り付けるタイプ | 3,000円～15,000円 |
| ポット型浄水器 | ポットの形状をしているタイプ | 2,000円～10,000円 |
| ビルドイン型浄水器 | シンク下のスペースに設置するタイプ | 30,000円～100,000円以上 |
据え置き型浄水器はビルドイン型浄水器ほどではありませんが、本体が大きく性能や機能が優れているため、初期費用がやや高額な傾向があります。
フィルター交換の頻度は少ないですが、蛇口直結型浄水器やポット型浄水器に比べて高いと覚えておきましょう。
機種によっては浄水に多少の時間がかかる
浄水器のフィルターは主に次の3種類です。
| 概要 | |
|---|---|
| 活性炭フィルター | フィルターに活性炭を用いている種類 簡単かつ低コストなため、安価な商品に使われる |
| 中空糸膜フィルター | 細かい孔が無数にあいている繊維フィルターを用いている種類 活性炭フィルターと併用している |
| 逆浸透膜フィルター | 中空糸膜フィルターよりも細い孔のある膜に圧力をかける種類 浄水能力が高く、医療分野や研究分野でも使用される |
最近は据え置き型浄水器で逆浸透膜フィルターを用いている機種も増えてきましたが、次のような問題点があります。
- ・ 浄水に多少の時間がかかる
- ・ ミネラルを除去する
逆浸透膜フィルターは超微細な孔を水が通過するため、浄水スピードがほかの種類に比べて遅いです。また、浄水能力が高すぎるせいで、美味しい水の必要要素であるミネラル分も除去してしまいます。
据え置き型浄水器を選ぶ際は、浄水の種類もチェックしてみましょう。
据え置き型浄水器を選ぶときのポイント
据え置き型浄水器を選ぶときのポイントは以下のとおりです。
- ・ ろ過材の性能
- ・ 本体の性能と機能
- ・ 本体のサイズとデザイン
- ・ カートリッジの寿命
上記を順番に解説します。
ろ過材の性能
浄水器は塩素や不純物を取り除いて浄水にする機器ですが、使用しているろ過材によって取り除ける不純物の種類は異なります。
日本の水道水は世界的に見ても非常に厳しい水質基準を設けていますが、次のような不純物が含まれている場合があります。
| 与える影響 | |
|---|---|
| 塩素 | 水道水の臭いや味に影響を与える |
| トリハロメタン | 大量に摂取すると発がん性のリスクが高まる |
| 鉛 | 大量に摂取すると脳や腎臓に影響を及ぼす |
| カドミウム | 骨や腎臓に影響を与える |
| 硝酸塩 | 乳幼児に悪影響を及ぼす可能性がある |
基本的に、日本の水道水は水質基準値以下となっており、上記の不純物が含まれていて安全性に問題はありません。
しかし、どうしても気になる方は、据え置き型浄水器でろ過できる不純物の種類を確認してから選びましょう。
本体の性能と機能
据え置き型浄水器はコンパクトなサイズから大きいサイズなど、様々な機種が販売されており、ラインナップが充実しています。
上記でも触れましたが、機種によって除去できる物質の種類と数は異なり、搭載している機能も違います。
機種によって搭載している機能は異なるため、ご自身にとって便利、あるいは使いたいと思える機能を搭載している据え置き型浄水器を選ぶと良いです。
本体のサイズとデザイン
据え置き型浄水器はシンクの上に設置して使用する機器のため、ある程度のスペースを占有します。
シンクのスペースに余裕がない場合はなるべくコンパクトなサイズを、余裕があるなら大きいサイズを選ぶといったように、シンクのサイズに合った大きさの機器を探しましょう。
また、デザイン性も機器によって異なり、スタイリッシュで洗練されたデザインもあれば、シンプルで景観を壊しにくいデザインの機種もあります。
シンクの上という目につきやすい場所に設置する機器のため、気に入ったデザインの商品や、台所の雰囲気に合った製品を設置すると良いです。
カートリッジの寿命
浄水器は使用しているとカートリッジが寿命を迎えて交換が必要になります。
据え置き型浄水器のカートリッジの寿命は1年～3年となっており、使い方によっては長持ちする可能性は高いです。
カートリッジはご自身で購入して取り替えるため、据え置き型浄水器を選ぶ際はカートリッジの価格や交換頻度などを比較することも重要です。
まとめ
以上が、据え置き型浄水器の解説になります。据え置き型浄水器は専門的な工事が不要で、浄水性能に優れた機器になります。ラインナップが充実しており、機器によって搭載している機能が異なるため、購入する際はじっくりと比較しましょう。
ただし、据え置き型浄水器はシンクの上に設置して使用するため、シンクのスペースを占有し、商品によっては見栄えが悪くなる可能性は否定できません。
浄水器を人目のつかない場所に設置したい、あるいは設置した場所以外で浄水を使いたいと考えている人は、セントラル浄水器をチェックしてみましょう。
セントラル浄水器は家全体に給水する水道配管の元に設置する浄水器です。水道配管の元に設置することで、台所だけでなく脱衣所や風呂場でも浄水が使用できるようになります。
セントラル浄水器についてもっと詳しく知りたいのでしたら、株式会社アクアリノベーションの公式サイト上にある問い合わせフォームや、フリーダイヤル0120-034-014（おいしい水）までお問い合わせください。
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