ボトル型浄水器とは?メリットやデメリット、ポット型浄水器との違いを解説
ボトル型浄水器は、文字通りボトルのような形状をした浄水器です。持ち運びしやすい形状で、手間をかけずに浄水を飲みたい場合に役立ちます。
ただし、他の浄水器と形状や使い方が異なるため、利用したいと考えている方はメリットやデメリットを知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、ボトル型浄水器のメリットやデメリット、ポット型浄水器との違いなどを解説します。ぜひ、最後までご覧ください。
ボトル型浄水器とは?
ボトル型浄水器とは、500mLペットボトルと同等か、少々大きいサイズのボトルの形状をした浄水器です。
商品によってデザインやサイズは多少異なりますが、ボトルの上部にフィルターがあり、飲む時に水が浄水されます。
ボトル型浄水器のメリットは?
ボトル型浄水器のメリットは以下のとおりです。
- ・ 外出先で浄水が可能
- ・ 持ち運びしやすい形状
- ・ 初期費用が抑えられている
- ・ フィルター交換がしやすい
上記のメリットを順番に解説します。
外出先で浄水が可能
ボトル型浄水器の最大のメリットは、外出先での水道水や川などの水を直ぐに浄水できることです。
近年は猛暑が続いており、清涼飲料水を飲む機会が増えています。実際、一般社団法人全国清涼飲料連合会が発表している統計でも、2020年~2023年にかけて1人あたりの年間消費量は増加傾向が見られます。
一方で、原材料や資材、エネルギー価格の高騰の影響などを受け、清涼飲料水は値上げが続いており、人によっては家計節約のために水筒を持ち歩いているかもしれません。
しかし、水筒に入る量だけでは足りなくなってしまい、追加で清涼飲料水を購入する方は少なくないです。
ボトル型浄水器があれば、水道水を直ぐに浄水にできるため、喉が渇いても清涼飲料水を購入する必要がありません。
また、川や湖などの水に含まれる不純物を取り除けるので、登山やキャンプなどのアウトドアシーンで飲み物がなくなった場合に役立ちます。
ただし、浄水器ですべての不純物を除去できるとは限りません。飲むかどうかは個人の判断に委ねられます。
他にも、災害時に断水してしまっても、お風呂や洗面所で溜めていた水を浄水するといった使い方が可能です。
外出先で浄水が可能になれば、余分な出費を減らすことができ、水が手に入りにくい環境で水が飲める可能性があるので、購入を検討してみましょう。
持ち運びしやすい形状
ボトル型浄水器は商品にもよりますが、容量が600mL前後で、一般的に販売されている500mLペットボトルよりも若干大きい程度のサイズです。
カバンにすっぽりと入るサイズで、車や自転車に付いているドリンクホルダーに入る程度なので、出かけるときに邪魔になりません。
商品によっては中身が見えないため、水を持ち歩いていると周りから隠すことも可能です。
初期費用が抑えられている
浄水器にはボトル型浄水器以外に、次のような種類があります。
特徴 | 初期費用の目安 | |
---|---|---|
ボトル型浄水器 | ボトルの形状をしているタイプ | 1,500円~3,000円 |
ポット型浄水器 | ポットの形状をしているタイプ | 2,000円~10,000円 |
蛇口直結型浄水器 | 蛇口に直接取り付けるタイプ | 3,000円~15,000円 |
据え置き型浄水器 | 大容量かつ多機能なモデルが多い | 10,000円~50,000円 |
ビルドイン型浄水器 | シンク下のスペースに設置するタイプ | 30,000円~100,000円以上 |
台所に設置して使用するタイプの浄水器は、初期費用が抑えやすい蛇口直結型浄水器でも3,000円~15,000円程度はかかります。専門的な工事が必要なビルドイン型浄水器ともなれば、商品によっては100,000円以上と高額です。
一方、ボトル型浄水器は商品にもよりますが、3,000円以下の商品が多く、安価に購入できます。
初期費用を抑えたい場合は、ボトル型浄水器を検討すると良いでしょう。
フィルター交換がしやすい
商品にもよりますが、ボトル型浄水器は蓋の部分にフィルターや飲み口があり、分解しやすい構造となっています。
浄水器は内蔵されているフィルターにろ過材があり、水が通過する際に含まれている不純物を除去する仕組みです。
ろ材によって除去の仕方は異なりますが、一定回数使用すると除去能力が落ちていき、フィルターの交換が必要になります。
蛇口直結型浄水器や据え置き型浄水器はご自身でフィルターを交換できるタイプですが、機器を取り外してフィルターを交換しなければなりません
また、ビルドイン型浄水器の場合は、メーカーにフィルター交換を依頼するケースがあります。
ボトル型浄水器は、水筒を分解して掃除するのと同じような手順で、フィルターを交換できるため、他の浄水器に比べて交換がしやすいです。
交換する手間をかけたくない方は、ボトル型浄水器が適しています。
ボトル型浄水器のデメリットは?
ボトル型浄水器のデメリットは以下のとおりです。
- ・ 浄水能力が低い
- ・ フィルターの交換頻度が多い
- ・ 手入れが必要
上記を順番に解説します。
浄水能力が低い
水道水には次のような不純物が微量に含まれている可能性があります。
- ・ 一般細菌
- ・ カドミウム
- ・ トリハロメタン類
- ・ 硝酸態窒素・亜硝酸性窒素
- ・ 鉛
- ・ 亜鉛
- ・ 水銀
- ・ フッ素・化合物
- ・ ヒ素
- ・ クロロホルム
- ・ ホルムアルデヒド
- ・ ベンゼン
- ・ 塩素
- ・ 鉄
- ・ マンガン
- ・ ホウ素
- ・ 塩化物イオン
- ・ アルミニウム
- ・ ナトリウム
- ・ カルシウムやマグネシウム
- ・ 蒸発残留物
- ・ 陰イオン界面活性剤
- ・ ジェオスミン
- ・ フェノール類
日本の水道水の水質基準は厳しく定められており、どの不純物が含まれていたとしても健康に影響はない程の微量なものと証明されています。
それでも気になる方は浄水器で取り除くと良いでしょう。
しかし、浄水器の種類によって取り除ける不純物の数は異なります。
商品にもよりますが、蛇口直結型浄水器や据え置き型浄水器は17種類~20種類程度、ビルドイン浄水器は20種類以上の不純物の除去が可能です。
一方、ボトル型浄水器は15種類程度と、他の浄水器に比べて浄水能力が低い傾向があります。
浄水能力に違いがあるのは、据え置き型浄水器やビルドイン浄水器は複数のろ過材を利用できるためです。複数のろ材を使うことで、より多くの不純物を取り除けます。
より安全な浄水を利用したいと考えている方は、据え置き型浄水器やビルドイン浄水器などがおすすめです。
フィルターの交換頻度が多い
浄水器を利用し続けていると、ろ材に不純物が付着していき、浄水能力が低下していきます。
浄水能力が低下すると、浄水器としての役割を果たせないので、定期的にフィルター交換が必要です。
浄水器の種類によってフィルターの交換頻度は異なりますが、3ヵ月~1年に1回程度の頻度で交換します。
しかし、ボトル型浄水器は商品にもよりますが、1カ月に1回程度の頻度で交換する場合があるため、他の浄水器に比べて交換頻度が多いです。
フィルターは単体で販売されていますが、交換頻度が多いと出費する回数が増えます。
結果として、ランニングコストが高くなる可能性があるので、注意しましょう。
手入れが必要
ボトル型浄水器は蓋を外して、ボトル部分に水道水などを注ぎます。蓋を閉めて、飲むときに内部にあるフィルターを通過する際に浄水される仕組みです。
つまり、ボトル内部は浄水されていない水が触れているため、利用したら洗剤で洗う必要があります。
また、直飲みタイプの場合は、飲み口に直接触れるため、口内の雑菌が付着している可能性も高いです。
通常の水筒と同じ要領で分解できるので、利用して持ち帰ったら洗いましょう。
ボトル型浄水器とポット型浄水器の違い
ポット型浄水器とは、ポット内部のフィルターによって水道水の不純物を取り除く浄水器です。メーカーによっては浄水ポットとも呼び、商品によってサイズや形状などが異なります。
ボトル型浄水器とポット型浄水器は構造が似ているため、次のような共通点があります。
- ・ 浄水を持ち運びしやすい
- ・ 初期費用が抑えられている
- ・ フィルター交換がしやすい
どちらも、容器のなかに水を入れて持ち運べる形状となっているため、台所以外の場所で浄水を直ぐに使いたい時に役立ちます。
また、ボトル型浄水器の初期費用は1,500円~3,000円、ポット型浄水器の初期費用は2,000円~10,000円と、どちらも浄水器としては比較的安価です。
ほかにも、分解しやすい構造となっているので、フィルター交換がしやすいことも共通しています。
一方で、次の点でボトル型浄水器とポット型浄水器は異なります。
- ・ 大きさが違う
- ・ 浄水のタイミング
上記の違いを順番に解説します。
大きさが違う
ボトル型浄水器とポット型浄水器の最大の違いは大きさです。
ボトル型浄水器の容量は600mL前後に対して、ポット型浄水器は2L前後の商品が多く、ポット型浄水器のほうが一度に多くの水を浄水できます。
また、ボトル型浄水器が500mLペットボトルよりも若干大きい程度に対して、ボット型浄水器は2Lペットボトル並みのサイズです。
実際のサイズは商品によって異なりますが、ボトル型浄水器よりもポット型浄水器のほうが大きい傾向があります。そのため、ポット型浄水器は室内で使うなら問題ありませんが、屋外で使用する際は持ち運びの方法を考えると良いでしょう。
つまり、ボトル型浄水器は外出先で浄水を飲みたい場合に役立ち、ポット型浄水器は室内の台所以外で浄水を利用したい場合におすすめです。
浄水のタイミング
ボトル型浄水器とポット型浄水器の違いとして、浄水のタイミングが挙げられます。
ボトル型浄水器の場合、蓋にフィルターがあり、容器に水を入れる際は蓋を外します。つまり、ボトル内部の水はまだ浄水されていません。
ボトル内部の水が浄水されるのは、水を飲もうとしてフィルターを通過したときです。
一方、ポット型浄水器は容器に注ぐ時点でフィルターを通過しているため、容器内部の水は不純物を取り除いています。
浄水器が取り除く不純物のなかには、殺菌された水道水で雑菌が繁殖しないようにする塩素が含まれています。
つまり、不純物を取り除いた浄水を放置していると、雑菌が繁殖するスピードが比較的早いです。
浄水した水は常温で放置せず早めに使いきりましょう。
まとめ
以上が、ボトル型浄水器の解説になります。ボトル型浄水器はポット型浄水器と同じように、容器に水道水を入れて浄水できるタイプの浄水器です。
他の浄水器と違い、コンパクトで持ち運びしやすい形状のため、外出先で浄水を利用したい場合に役立ちます。
また、ポット型浄水器に比べてサイズが小さいので、アウトドアにおすすめの商品です。
ただし、他の浄水器に比べて浄水能力が低い、浄水できる量が少ない、フィルターの交換頻度が多いなどのデメリットがあります。
浄水を飲料水として使用したい場合には役立ちますが、大量の浄水を調理や洗濯などのシーンで利用したい方にはおすすめできません。大量の浄水を本格的に使いたい方は、セントラル浄水器をチェックしましょう。
セントラル浄水器についてもっと詳しく知りたいのでしたら、株式会社アクアリノベーションの公式サイト上にある問い合わせフォームや、フリーダイヤル0120-034-014(おいしい水)までお問い合わせください。
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