浄水器にはどんな種類がある? それぞれのタイプが持つ特徴を解説!
あるコラムによると、陸上自衛隊では災害時などに備えた場合にもっともすぐれた飲み物は「日本の水道水」と位置付けているというエピソードが紹介されています。
そのまま飲用することが可能なのはもちろん、常温でも3日間は保つうえに水筒に数日入れたものを口にしても体調を崩しにくい、つまり非常に腐りにくいことがその理由とされています。
さらにはインフラさえ健在であれば日本中のあらゆる場所で容易に入手することができ、けがをした場合には洗浄や消毒のためにそのまま使えることも大きなメリットだといいます。
実は水道水をそのまま飲用できる国は世界で約12か国しかないとされており、日本はその稀有な地域の一角を占めています。
そんな水道水ではありますが、当然ながら飲用水としては主に味覚・嗅覚の面から品質に差が生じることを避けられません。
そのため、さらに美味しさと安全性を高める装置として「浄水器」を設置するケースがあります。
本記事ではそんな浄水器にはどのようなタイプがあるのか、それぞれの特徴について解説します。
「浄水器」の基本的な仕組みとは?
最初に、浄水器とはどのような仕組みの装置であるのか、その基本的な概要をおさらいしておきましょう。
浄水器の仕組みを端的に表すと、フィルターを通して水道水に含まれる不純物や臭気の元となる物質をろ過することといえます。
フィルターは通常、素材や性能の異なるいくつかの種類のものを複合して設置することで水の純度を高めるのがセオリーです。
たとえば「活性炭フィルター」は粉状や粒状、ブロック状や繊維状にした活性炭をろ過用の素材として水道水に含まれるカルキ臭や有機物を除去する効果を発揮します。
「ろ過膜フィルター」は0.4~0.01ミクロンの小さな穴が開いたろ過膜によって、水道水内の有機物や残留塩素を取り除きます。通常は上記の活性炭フィルターと組み合わせて相乗効果を生み出す構造とする場合が多いといえるでしょう。
「RO(逆浸透膜)フィルター」はろ過膜フィルターよりもさらに小さな穴があいた膜に圧力をかけた水を通し、このことによって水分子以外の不純物を100%に近いほどの精度で取りのぞくことが可能です。
いうなれば「水とそれ以外」に分離させる強力なフィルターであり、これらの処理によって水道水の不純物や気になる臭いが除かれ、さらにおいしく安心して口にできるというのが浄水器の効果です。
なお、フィルターは最初は粗いものから、段階的に細かいものになるように配置して水をろ過するのがセオリーといえます。
浄水器の代表的なタイプ7選!
それでは次に浄水器にはどのようなタイプがあるのか具体的に見ていきましょう。
一般的には水道の蛇口に取り付けるスタイルのものが想像しやすいかもしれませんが、それだけではなく実にさまざまな形状と設置方法のものがあります。
以下に代表的な浄水器のタイプを7種挙げました。
ポット型
ポット型浄水器は文字どおり、ポット状の容器にろ過フィルターが仕込まれたタイプのものです。
その構造上、ろ過スピードは比較的ゆっくりしており、飲みものに用いるために設計されているモデルが多いといえます。
価格は数千円~2万円程度と安価な部類ではありますが、専用のフィルターカートリッジは頻繁に交換する必要のある場合が多く、維持管理費を含めると割安とはいえないという声もあります。
ただし非常に手軽に使うことができ、家中に持ち運びができることから什器の一種といった手頃な感覚も魅力の一つです。
蛇口直結型
蛇口直結型はもっともポピュラーなタイプの浄水器で、その名のとおり水道の蛇口にセットする形で使用します。
浄水器としては一番普及しているスタイルで、家庭で用いられているもののうちおよそ80%が蛇口直結型であるともいわれています。
価格帯も数千円~2万円程度と求めやすく、専門業者に依頼せずとも簡単に取り付けることができる点も魅力です。
一方で水道水のろ過処理能力は1分間に1~2リットルほどとされ、勢いよく流水で野菜を洗うなどの用法は想定されていません。
コンパクトであることがメリットである反面、その筐体の小ささから大量の水を素早くろ過することはできず、無理に水流を強めてしまうと本来の浄水能力を著しく損なうおそれがあることをよく理解して使用しましょう。
据え置き型
据え置き型はキッチンの上に設置するタイプの浄水器で、水道の蛇口先端と本体をホースでつないで本体側から浄化された水が出てきます。
蛇口直結型よりも大型であるため水道水のろ過処理能力が高まり、1分間に2~4リットルほどとなっています。
専用のフィルターカートリッジは半年~1年程度での交換を想定しているモデルが多く、価格は2万円~10万円程度が一般的ですがハイエンドモデルだと30万円以上するものもあります。
筐体の大きさを活かしてさまざまなろ過材を用いられることが特徴で、不純物や臭気の除去のみならずミネラルによって水を磨くことで味わいを変化させられるタイプがあるのも魅力の一つです。
ただし中には国民生活センターなどによって科学的に効果が証明されないと明言されたろ過材もあることから、使用の際にはあらかじめ充分に確認するようにしましょう。
ビルトイン型
ビルトイン型はキッチンシンクの下側に組み込む形で設置するタイプの浄水器です。
大きさ自体は据え置き型と同等ですが専用の蛇口を設置するための工事が必要で、スペースを取らない代わりに導入のための準備はやや大がかりなものとなります。
価格は工事費込みで8万円~20万円程度と幅がありますが、基本的には据え置き型に近いモデルを流しの下に組み込んだものと考えてよいでしょう。
したがってろ過処理能力も1分間に2~4リットルほどであり、蛇口直結型に比べると2倍程度の能力がありますがやはり勢いよく流水で洗浄するのには不向きです。
また、このタイプはフィルターが非常に細かいことが多く、目詰まりを起こしやすい傾向にあります。
流量を控えめにして処理能力以上の負担を浄水器にかけないように使用することが長持ちのコツといえるでしょう。
ボトル型
ボトル型浄水器はその名のとおり、ボトルの形状をした簡易式の浄水器です。いわば浄水機能付きの水筒といった雰囲気で、構造もフタを兼ねた飲み口の部分に円形のフィルターが備えられているというシンプルなものです。
ボトル本体の水の中に常にフィルターが通っているわけではなく、水を飲むために傾けることで飲み口付近に設置されたフィルターを水が通る仕組みです。
価格帯も数千円程度とリーズナブルで、カバンに入れて持ち運ぶことも容易なためオフィスや出先など場所を選ばずに使用することができます。
ペットボトルのミネラルウォーターを買う代わりにボトル型浄水器を持ち歩き、出先で給水して飲用するといった使い方が一般的です。
ウォーターサーバー型
ウォーターサーバー型は読んで字のごとく、据え置きのウォーターサーバー状の浄水器です。
水道と直結させるタイプと給水によって補充するタイプとがあり、文字どおりに浄水機能を備えたウォーターサーバーという位置付けです。
浄化しながら水を出すというよりも浄化した水をためておく形式であるため、飲用する際にはストレスなく水を入手できるでしょう。
レンタル品としてリリースされていることも多く、その場合には月額2,000円~6,000円程度の料金となります。
フィルターカートリッジは一般的な浄水器と同様に、半年~1年程度での交換が推奨されています。
セントラル浄水器
セントラル浄水器とは水道メーターの二次側、つまり元栓の側に設置するタイプの浄水器で、家で使うすべての水を根源から浄化する機能を持っています。
通常の浄水器といえば蛇口に接続するなどして使用箇所で個別に浄化する仕組みをイメージしますが、セントラル浄水器はいわば最上流で水をきれいにする装置です。
したがってこのタイプの浄水器を取り付けると、キッチン・洗面所・お風呂場・トイレ・外部水源等々、あらゆる箇所で浄化された水を使うことができるようになります。
家庭にとっては水源にあたる部分で水を浄化することから末端で使用する場合には強い水圧で使うことができ、その他のタイプの浄水器のように勢いよく水を出せないといったストレスを感じにくいのも魅力です。
浄水器としてはもっとも大がかりな装置であり、設置工事費用を含めてかつては80万円程度が相場とされていましたが、現在では普及に伴って価格が抑えられ、おおむね40万円前後となっています。
また特に長寿命であることが知られ、ほぼメンテナンスフリーであることを訴求する製品も登場していますが、定期的なフィルターカートリッジの交換は必須です。
まとめ
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事では浄水器の基本的な仕組みを概観し、多数存在するタイプのうち代表的な7種類の概要について解説しました。
そのままでも充分安全に飲める日本の水道水ではありますが、地域や季節によっては臭いが気になったり、水道管の老朽化によって不純物が混じったりすることは避けられません。
浄水器はそうした場合によりおいしく、より安心して水を使うことができるようになる便利なアイテムです。
「エクストラアクア」は、水道の元栓に設置して家全体の生活水を浄化する「セントラル浄水器」の代表的な製品の一つです。
蛇口一つ一つに対して設置するタイプの浄水器とは異なり、家全体で使う水を根本から浄水化するため、安心してあらゆる水をお使いいただけます。
また専用のカートリッジを2年に一度を目安に交換するだけで半永久的に使用することができるため、長期にわたって安全で手軽に浄水を使えるのも大きな魅力です。
アフターフォローの態勢も万端に整えており、セントラル浄水器の導入をお考えの方はどうぞお気軽にお問い合わせください。

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